活動日誌

令和5年(2023年)の活動日誌

予算等審査特別委員会にて質疑[教育費]

3月8日,予算等審査特別委員会(教育費)にて中学校部活動の地域移行と中総体へのクラブチームの参加について質疑いたしました。文部科学省は,当初令和5年度から3年間を「改革集中期間」として部活動の地域移行を概ね達成するとしていたものを「改革推進期間」に改めその方針を大きく後退させました,国の方針を踏まえた本市の取組みについて拙速な対応とならないよう検討を求めました。また,宮城県中体連が新年度から中体連が主催する大会に地域スポーツクラブの参加を条件つきで認めることを決めたことを踏まえ,クラブチームが参加することにより県大会への出場機会が制限されないよう本市独自の大会形式となるよう提案いたしました。

予算等審査特別委員会にて質疑[土木費]

3月7日,予算等審査特別委員会(土木費)にて青葉山公園整備ならびに全国都市緑化フェア推進に向けた取組みについて質疑しました。先の予算委員会で提案した博物館の中庭に佇んでいる伊達政宗公の胸像を家臣片倉家跡地である追廻地区への移設について確認することができました。また,緑化フェアの会場となる仙臺緑彩館へ甲冑や山鉾の展示・雀踊りの演舞など青葉まつり伝承館としての機能を求めてきましたが緑化フェアにて実現が図られることとなりました。更に,キッチンカーの活用について提案してきましたが緑化フェアでの活用についても確認することができました。最後に,パネルを提示し具体な取組みとして会場周辺の環境整備ならびに会場近隣の点検や期間中のパトロールについて提案いたしました。

予算等審査特別委員会にて質疑[経済費]

3月6日,予算等審査特別委員会(経済費)にて次世代放射光施設ナノテラスならびにリサーチコンプレックス形成に向けた取組みについて質疑しました。ナノテラスによる仙台市への経済波及効果は,今後10年間の生産誘発額として2,346億円・雇用者増加数16,033人・税収効果は48億円と推計されておりまさに期待の施設であります。他の放射光施設との大きな違いは学術研究主体ではなく,コアリション(有志連合)メンバーを募り産学連携の取組みが特徴であり,引き続き本市が誘致に向け対応してきた企業や企業立地促進助成金の対象企業に働きかけるよう求めました。また,研究者や技術者の誘致支援の視点が欠けており住宅補助や学校の受入れなど居住環境の整備について提案いたしました。更には,当初建設に向けて名乗りを上げていた大郷町・松島町・丸森町への働きかけや近隣市町村を含む東北全地域との連携を求めました。

宮城県ウォーキング協会にて講演

2月19日,顧問を拝命している宮城県ウォーキング協会創立30周年記念式典が開催され「自治におけるウォーキングの取組み」と題して講演の機会を頂きました。近年,ウォーキングは健康に良いと言われており多くの人が楽しまれておりますが,自治体においても市民の健康促進のための他フレイル予防としてもウォーキングを活用した取組みが目立つようになってきました。特に,ウォーキングをしたりトレーニングジムに行って運動したり,あるいは定期的に健康診断や保険指導を受けるなど,健康の維持・増進のための活動に対してポイントを付与する取組みが多く横浜市・宇都宮市・埼玉県の健康ポイント事業について紹介し,その後,私が議会でウォーキングを活用した事業を展開すべきと提案させて頂き実現した「アルークワーク~仙台ウォーキングキャンペーン」についても紹介させて頂きました。記念式典と共に総会も開催され,その前段は榴岡公園から会場となった仙台市体育館まで総会ウォークとして10kmを会員のみなさんとウォーキング。歩くことで色々と気づくことができ貴重な時間を過ごすことが出来ました。

街路樹根上りの改修が進められています

2月18日,予算委員会にて毎年取り上げている街路樹の根上り対策について,これまでの質疑が実り新年度は道路維持費とは別枠で約3億円の予算の確保が図られましたので改めて現地確認をいたしました。仙台市の玄関口でもある広瀬通りは駅前から晩翠通りまで対策が必要な根上り箇所は35箇所ありましたが今年度中にすべて改修が図られ,現在は勾当台通りの根上り解消に向けて工事が進められております。市民のみなさんが安心・安全に暮らすことが出来るよう引き続き街路樹マネジメントの推進による道路空間の安全確保に向け取り組んでまいりたいと思います。

会派の有志にて視察してまいりました。以下に概要を掲載します。

① スーパーシティ構想に向けた取り組みについて [石垣市 小切間企画部長・他]

1月26日,スーパーシティ構想は令和3年3月に公募が開始され仙台市を含む31の地方公共団体が応募しましたが,大胆な規制改革の提案が乏しかったという評価となり採択が延期され提案内容の見直しが求められました。結果,令和4年3月に大阪市とつくば市が先行して決定されました。石垣市においても令和3年10月に国に対し再提出をされましが採択には至りませんでした。石垣市の提案は非常に興味深いもので市街地の未利用地を利用した「グリーンフィールド型」による構想を提案しており他都市にはない着眼点であります。グリーンフィールド形式では何もない所に新たに都市をつくるため,採択の大きな鍵となる「住民合意」は必要なく取組みの前進が図りやすいというものでありました。しかしながら採択とはならず,石垣市の評価としては熟度の判断に課題を残したとしています。提案内容の高い自治体から専門調査会や国家戦略特区諮問会議に付議されており区域指定をもっと具体に検討すべきであったとのこと。また,先端的サービスの提案にあたり複数の項目において各関係所管省庁と議論が可能な程度まで具体化させる必要があった,と整理されておりました。石垣空港と石垣港2拠点による先端的サービス24テーマを持ってしても採択がなされなかったスーパーシティ構想のハードルの高さを実感いたしました。仙台市におけるスーパーシティ構想の取組みについて改めて評価することを求めて行きたいと思います。

② 国民保護計画について [与那国町 村本総務課長・他]

1月27日,与那国町に伺い日本列島最西端の国境の町としての国民保護計画と弾道ミサイルを想定した住民避難計画について調査・ヒアリングいたしました。与那国町では県の避難措置の指示により,町民約1,700名全員を島外避難とするため石垣市へ船と飛行機にて避難の上,さらに要避難地域を除く避難先地域(武力攻撃のおそれのない安全が確保されると想定される地域)九州各県への避難するため主要な避難の経路や輸送手段等の確保に努めております。そうした情勢も踏まえ与那国町では昨年11月31日弾道ミサイルを想定した住民参加による避難訓練を実施,当日は県・町・警察・消防・地域住民参加のもと,国民保護に係るミサイル発射に伴うサイレン音を防災行政無線戸別受信機ならびに屋外スピーカーで周知し,窓から離れてしゃがみ頭部を保護するなど建物の中または地下に避難すること促し有事の際に取るべき行動を確認されたとのこと。今後は年間4万人を超える観光客の避難誘導についての検討が課題であるとのことでした。日本最西端でもある国境の町の特徴として,全国で初めて避難に関わる「基金」を創設し1人100万円積み上げる計画とのことです。有事の際に避難先での生活を担保出来るよう行政が責任をもって対応することは町民に安心を与える取組みで与那国町ならではと感じました。本市においても,国民保護計画に基づく避難訓練の実施検討について議論してまいりたいと思います。

歴史まちづくり調査特別委員会にて視察してまいりました。

以下に概要を掲載します。

①歴史と文化を生かしたまちづくりについて [柳川市 白谷議会事務局長・他]

1月17日,柳川市は有明海に注ぐ筑後川の最下部に位置していることにより弥生時代中期より水稲耕作に必要なかんがい排水,生活用水の確保を担う「水路(掘割)」を徐々に形成し中世から現在まで引き継がれてきているとのこと。市全域に総延長は930kmに及ぶ大小の水路(掘割)が網の目のように巡る独特の景観を活かしたまちづくりを展開しております。歴史的文化遺産を活用した取組みは本市においても参考となる取組みであり,引き続き本市の歴史や自然を活かしたまちづくりに向けて特別委員会にて議論してまいりたいと思います。

②歴史と文化を生かしたまちづくりについて [北九州市 渡辺都市景観課長・他]

1月18日,北九州市では平成31年に都市景観マスタープランを策定し,建築物などを活かしたまちづくりを進めております。世界遺産や文化財・近代化産業遺産など評価の高い魅力ある建築が数多く存在しており,市内の魅力ある建築や景観について時代と場所を切り口として写真を中心に紹介する冊子を作成し,これをきっかけに建築がもつ物語や都市の歴史について冊子を活用しまち歩きに活かす取組みを展開。建築は都市の魅力を高めるだけでなく,時代を超えて地域に根付き人々の大切な思い出を呼び起こすツールとしても貴重な役割を果たしているかけがえのない「財産」として位置づけていることも特徴点の一つであると感じました。課題としては,建物の改修・耐震など保全のあり方や,指定管理者制度導入や民間活用は成り立つか,など今後の施設運営について検討を加えているとのこと。本市においても日本遺産「政宗が育んだ伊達な文化」を活用した取組みが出来るよう更に検討してまいりたいと思います。

どんと祭裸まいり

1月14日,大崎八幡宮どんと祭裸まいりに3年ぶりに参加してまいりました。仙台市の冬の風物詩でもある裸まいりは,厳寒時に仕込みに入る酒杜氏が醸造安全・吟醸祈願のために参拝したのが始まりとされており江戸時代中期には既に定着していたと言われてります。正月の間に各家庭に訪れていた神々を送る「御神火」としてあたると心身が清められ一年間無病息災・家内安全の加護を得るという言い伝えがあります。コロナ禍で昨年・一昨年は参加を見合わせておりましたが参加者を限定しマスク着用のうえ出身組織のみなさんと無事に参拝することが出来ました。4年に一度の闘いの年でもありますので来年の参拝時に良い報告が出来ようしっかり取り組んでまいります。

議会運営委員会にて視察してまいりました。以下に概要を掲載します。

① オンラインを活用した委員会の開催について [藤沢市 藤本議会事務局長・他]

1月10日,藤沢市ではコロナ禍における喫緊課題への対応として令和2年6月に小委員会を設置し会議のあり方検討開始,また,大規模な災害等の発生等により委員会への参集が困難であるなど非常時においてオンライン委員会を開催できるよう委員会条例を改正したとのこと。まず,令和3年11月に災害対策等特別委員会を全出席者がオンライン型で実施,続いて行政改革等特別委員会特別委員会にて一部オンライン型で実施するなど,特別委員会で全部・一部により試行実施から始め,その後令和4年2月常任委員会においても全委員会でオンラインによる委員会を実施したとのこと。オンラインによる委員会に重要なことは進行役となる委員長の役割が重要であること,開会時のバーチャル背景画像や会議システムのマイクの取り扱い,具体な表決の方法等々一つひとつ課題を解決しながら対応にあたってきたとのこと。仙台市議会においてもオンラインによる委員会開催の取扱いは整理したものの実施には至っていないことから参考となる取組みでありました。

② 議場システムを活用した議事運営について [京都市 北川議事課長・他]

1月11日,京都市の市会議場は昭和2年に竣工し約100年の歴史があることから議場の創建当時の雰囲気を残しながら時代に合わせた作りを施しリニューアルを実施,平成29年5月に改修整備工事に着手し約4年の歳月をかけて令和3年8月に竣工しました。特に議場システムが特徴的で,撮影した映像をインターネットや場内に配信する「天吊カメラ」発言者の声を収集する「フレキシブルマイク」傍聴席等に音声を画一に拡声する「天井スピーカー」補聴器を使用されている方の聞こえを支援する「ヒアリングループ」など,映像・音響・難聴者支援設備を導入されております。メリットとしては操作を担当する人員の減や業者へのカメラ操作の委託料が不要になったこと,デメリットとしては年4回点検するシステム保守費用が年間77万円になるとのこと。本市においても令和10年に本庁舎建替えを予定しており京都市会の先進事例を参考にしながら市民に開かれた議場となるよう審議してまいりたいと思います。

仙台市消防出初式

1月6日,勾当台公園市民の広場にて3年ぶりに仙台市消防出初式が開催され出席してまいりました。火災発生件数は令和元年
249件・令和2年251件・令和3年
228件・令和4年209件,市民のみなさまの防火に関する取組み等もあり火災件数は減少傾向にあり令和4年は平成以降最小の件数になっております。一方救急出場件数は令和元年54,816件・令和2年48,649件・令和3年52,002件・令和4年60,737件,令和2年に一時的に減少したものの再度増加に転じ昨年初めて6万件を超えて過去最多を記録し今後も救急需要の増加が予測されます。引き続き市民の生命と財産を守るため議会で議論してまいりたいと思います。

今年一番最初の公務へ出席

1月4日,仙台市卸売市場の花き市場「業務開始式」に出席してまいりました。花き市場は昭和48年11月5日に中央卸売市場における全国初の花き市場として農林水産大臣の認可を受けた歴史ある市場とのことです。引き続き「花」で仙台市民の笑顔をつくって頂きたいと思います。また, 翌日は「水産部」「青果部」「食肉部」の業務開始式が開催されました。水産物はコロナ禍の影響もあり取扱金額で前年比98.4%取扱数量で88.9%,青果についても同様に95.1%と89.7%と低調ぎみであるものの,食肉においては取扱金額で104.6%取扱数量で103.2%と順調に推移しております。仙台卸売市場引き続き109万市民の台所として食の安定供給に努めて頂きたいと思います。